ファングッズとして株式を買おう

投稿日:2017年11月23日 更新日:

もくじ

君は応援している。

君には好きなコンテンツがある。あるだろう。アニメ、ゲーム、アイドル、音楽、漫画、そういうものの中に、君が応援しているものがある。
そして君は、好きなコンテンツを応援している。応援する、というのは、そのコンテンツが長く続くことを願って、そうなるように何らかのアクションを起こすことだ。
例えばブルーレイを買う。友人に広める。ガチャを回す。ライブに行く。アンケートを書く。
そして君は、今の応援の仕方では足りないのではないかと思い始める。
グッズが出ない。足らない。応援したい思いがあるのに、供給が無い。熱量の行き所がわからない。
時間と金をとりあえず使ってみるが、コンテンツに還元されている気がしない。
もっと直接的に応援したい。ダイレクトにコンテンツを支えたい。
君はそう思っているはずだ。

君には株式がある。

株式を買おう。
どんなコンテンツであれ、何かしらの会社が関連している。そして会社というのは株式会社だ。
株式会社というのは、「株式」をもとに資金を調達している。つまり、「株式」を買えば会社を支えることができる
そして株式を買った人、つまり株主になれば、株主は会社に意見を言うことができる。株主パワーでコンテンツの応援ができる。
東映アニメーションの株主総会でポッピンQの今後の展開について問い質した株主がいることは記憶に新しいだろう。有名な話である。

株式の基礎知識ぐらい、さすがに抑えておくべきだ。

株式は高くて、金稼ぎや資産運用の道具で、個人で取引する人はデイトレーダーとかいう職業で、一般人が手を出すものではない。
そういうのは思い込みである
大事なのは次の2つだ。

  • 株取引は、基本的に会社から株式を買うわけではない。
  • 株式を売りたがっている人から、お互いに納得できる金額で株式を買う。

要は転売である。株式は常に転売されているのだ。君は転売については詳しいことと思う。
つまり、株式の転売で金稼ぎがしたい人が大勢いるから、金稼ぎの道具に見えているのだ。
株式をどうするかは君の自由だ。転売で金稼ぎがしたいなら、それでもいい。
でも、単なるファングッズとして株式を買っても良いのだ

株を買えるか確認しよう。

株式会社だからといって、君が株を買えるとは限らない。
待ってくれ、貧乏人を煽っているわけじゃない。上場というやつだ。
上場している会社の株しか買えないのだ。
つまり君は、応援しているコンテンツに関わる会社を調べて、その会社が「上場企業」かどうかを確認しなければならない
実はここがそれなりに曲者で、「大人気コンテンツを作っている会社なのに、実は上場していない」というのが結構ある。
上場企業でなかった場合は、親会社を調べてみたり、関連企業を探してみたりすれば良いだろう。
調べ方はいろいろあるが、まぁYahoo!ファイナンスで会社名を検索すれば良い。

株式を買う準備をしよう。

君は驚くかもしれないが、株式はアマゾンでは買えない。もちろんミニストップでも売っていない。
なぜなら株式の売買は法律で認められた業者しかできないからだ。これを証券会社という。
つまり、証券会社にアカウントを作る必要がある。
証券会社の良し悪しには詳しくないので、どこが良いとかは君が頑張って調べてほしい。まぁ、検索してすぐ出る会社で良いのではないかな。
アカウントを作るには個人証明をする必要がある。マイナンバーカードや免許証を用意しておこう。
君が未成年なのであれば親の同意も必要だ。逆に言えば、同意さえあれば未成年でも株式は買える

買う株数を決めよう。

株式は基本的に箱買いで、バラ売りしていない。100株ごととか、1,000株ごととか、そういう単位でしか取引していない。
だからたとえば1株2,000円の会社があったとしても、普通は2,000円出しても買えないのだ。
しかし安心してほしい。証券会社がバラ売りしてくれる仕組みがある。
どういう名前が付いているかは証券会社によるので調べてほしい。
ただバラ売りで買うときは色々と制約があるので、箱で買えるなら箱で買ってしまった方が良いだろう。
また、株主優待に興味があるなら、株主優待を受けられる基準もチェックしておくべきだ。

株式を買おう。

君は、君はファングッズとして株式を買うのだ。
「ローソク足」「板」「成行」「指値」などいろいろな単語が飛び交っているだろうが、全部無視してしまえ。
君が使うべき単語は「成行」の一つだけだ
ただ最低限、以下のことには気をつけてほしい。

  • 株式には常に売りたい人と買いたい人がいて、金額交渉を続けている。
  • 基本的には、いちばん安く売ってくれる人から株式を買う。
  • ただし安く売ってくれる人の持っている株数を超えると、他の人から買うことになる。

つまり君がものすごい数の株式を買おうとすると、安い順にどんどん買い続けた結果、株価が上がる。
すると君は、最初に思っていた金額よりも高い値段で株式を買うことになる。
成行とはそういうものなので諦めてほしい。

株式を自慢しよう。

ここまで来た君は、もう応援しているコンテンツにかかわる株を持っていることだろう。
そうなると君が次にすべきは、株式の自慢である
グッズを買ったのだから自慢すべきだ。
株式を買ったことを自慢して、友達にも買うように薦めよう。
残念ながら株券は電子化されてしまったので、みせかわバッグに株券を貼り付けることは出来ないが、それでもなんとかして自慢しよう。
ドヤ顔でだ。

最後に

君がコンテンツに飽きたらグッズを売ってしまうような心無い人であれば、「逆指値」や「損切り」で調べておいても良いかもしれない。
コンテンツに飽きたときに役に立つ仕組みを教えてくれるだろう。

自分もまだ株を買ったばかりでよくわかっていない。この記事にはウソが混じっているかもしれない。
そしてもちろん、この記事はジョークだ。
ただし私は本気である。

-

執筆者:

関連記事

関連記事はありませんでした